紙の書籍が1700円。同時発売予定のiPad版が900円。その他、電子書籍がはじまったなと思える規定が目白押し。講談社と京極夏彦がやっちまった。権利権利とわめきながら、何一つ腹をくくれないから、中途半端でそんな電子書籍売れるわけねえよみたいなものを作ろうとしてる馬鹿はもう死ぬしかないな。
気になる部分をメモ的にまとめておく。
「紙か電子かと幼稚な議論する場合ではない」——京極夏彦氏が電子書籍を語る:ニュース http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20100520/1025029/
紙の本は、ハードウエアがなくてもいつでもどこでも読める、優れたメディアだ。電子書籍はプラットフォームがないと読めない。紙の本と電子書籍は食い合うものではなく、まったく違うもの。ユーザーも重複するところはあるかもしれないが、基本的には違う読者層だと考えている。補完することはあっても、食い合うことはないだろう。
商品にするためのほとんどの努力は、作家ではなく出版社がしてくれるもの。分かりやすいレイアウトもフォントもコンテンツのうち。そうした考え方が欠如している。
旧態依然とした主張をしていたのでは、我々は何か大きなものを捨てざるを得なくなるのではないか。そうした問題に対応するためには、今から電子書籍について考える必要があり、そのために講談社に全権を委託した。それで何か損害を被るかもしれないが、実験台だから仕方ない。
携帯電話版は6章あり各100円。第1章は無料なので合計で500円となる。携帯電話版は横書きでルビも付かず、正しい書籍としての形を成していないので、他の端末より安くした。
携帯は廉価版なので安くていい。また、紙の本はハード込みだがiPadはハードが別売りだから、その分差し引かないと釣り合わない。iPadは数年経てば古くなってしまう。そうしたことを考えて設定しないといけない。権利者の言うことだけを基に決めるのではなく、ユーザーのことを考えて価格設定しなければいけない。
今回は、著者の取り分がどうのといったことで揉めたくなかった。仮に売れなくても小説が悪かったのだ、少なくとも電子書籍で読むのに具合が悪かったということだと考えている。
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